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低い総コレステロール値は肝臓がんのリスクが上昇!
◎総コレステロール値が特に低い人々では、肝臓がんのリスクが5〜6倍とかなり増加するようです。
◎しかし、3万人以上の日本人のデータを分析した結果、男性の胃がんを除く他のがんでは、総コレステロール値が低いこととの関連は見られませんでした。
◎総コレステロール値が低いことと、がんによる死亡との関係については、これまでに多くの研究によって示されています。主に、がんの発症、特に進行がんにともなって、総コレステロール値が低下するためであると考えられています。
◎また、低い総コレステロール値は免疫機能の低下と関係していることから、がんの発症リスクを増加させる可能性も指摘されています。
◎一方で、低い総コレステロール値はがん細胞の増殖を抑え、さらに細胞の分化を促進させて、がんの発症リスクを下げるとも考えられています。
◎厚生労働省研究班、国立がんセンター予防研究部長の津金昌一郎 ( Shoichiro Tsugane ) 氏らが、International Journal of Cancer 誌12月1日号に発表しました。
◎この研究では、40〜69歳の男女3万3,368人(男性11,683人、女性21,685人)を、1990〜94年から2004年まで追跡したデータを分析しました。
◎研究開始時の総コレステロール値のデータで6グループに分けて、下から3番目のグループである総コレステロール値が 180-199mg/dl の正常値のグループを基準として、追跡期間における、がん発生のリスクと関係を分析しました。
◎平均約12.5年の追跡期間に、2,728人(男性1,434人、女性1,294人)が、がんの診断を受けました。内訳は、胃がんが557人、大腸がんが 506人、肺がんが320人、乳がんが178人 、前立腺がんが164人 、肝臓がんが125人、子宮頸がんが55人、白血病が50人でした。
◎男性だけで、総コレステロール値が低いほど、総合的ながんの発症リスクの増加する傾向が認められました。総コレステロール値が最も低いグループ(160 mg/dl未満)は、総合的ながんの発症リスクが、1.15倍になりました。
◎研究開始 3年以内に発症したがんと進行がんを除くと、この関連は有意ではなりました。
◎部位別では、総コレステロール値が低いと、男女の肝臓がん、男性の胃がんのリスクが増加しました。総コレステロール値が最も低いグループでは、男性の肝臓がんのリスクが 5.12倍に、胃がんのリスクが 1.18倍に増加して、女性の肝臓がんのリスクが 5.73倍増加しました。
◎研究開始3年以内に発症したガンと進行がんを除くと、胃がんとの関連は弱くなりましたが、肝臓がんとの関連はほとんど変わりませんでした。さらには肝炎ウイルスへの感染や飲酒習慣を考慮しても、この関係は認められました。
◎対照的に、男性の前立腺がんでは、総コレステロール値が高いほど発生リスクの上昇する傾向が見られました。
◎他のガンでは、総コレステロール値と発症リスクの関連は見られませんでした。
◎低い総コレステロール値と胃がんとの関連は、部分的に、がん発症の結果として総コレステロール値が低下したことが影響しているだろうと、この研究者は説明しています。
◎肝臓がんとの関係は、先行して起こる肝硬変や慢性C型肝炎の影響も考えられるが、逆に、コレステロール低値によって、持続的な肝炎を発症し易くなる可能性も考えらると述べています。
10/20/2009
関連:コレステロール値が気になる、がん予防、肝臓がん、胃がん
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