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5 キロ以上体重が減ると、死亡リスクが 3 〜 4 割増加!?
◎ 20 歳のときから体重が 5 キロ以上減ると、死亡リスクが 3 〜 4 割増加することがわかりました。特に 40 代の男性でこの関係は強くなりました。
◎一方で、体重の増加は、死亡リスクの増加と関係しませんでした。むしろ死亡リスクは低下しました。肥満によって死亡リスクが増加するという、主に海外の研究結果に基づく従来の見解とは反対の結果でした。
◎中高年の人々は、特に男性は、体重の増加よりも、むしろ体重の減少に注意を払ったほうが良いといえるかもしれません。
◎厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)が、Journal of Epidemiology and Community Health 誌電子版に発表しました。
◎研究では、全国の 40 〜 69 歳の男女 8万8419 人 (男性 4万2242 人、女性 4万6177 人を対象に平均で約 13 年間の追跡調査をしたデータを基に、体重の変化と死亡率の関係を分析しました。
◎人々を、研究開始時の体重が 20 歳時の体重から、「 5 キロ以上減少」「 5 キロ以上増加」「体重変化が 5 キロ未満」に分類して、その後 12. 9 年間の総死亡、ガン、心血管疾患死亡のリスクを調べました。自然の体重の変化を対象としており、ダイエットなどによる減量は除いています。
◎追跡調査に 6494 人が死亡しました。ガンによる死亡が 2888 人、心血管疾患による死亡が 1011 人でした。
◎成人後に 5 キロ以上体重が減少した人は、体重の変化が 5 キロ未満だった人に比べ、総死亡リスクが、男性で44パーセント、女性で33パーセント高いことがわかりました。
◎どの年齢層でも同様に見られましたが、 40〜49 歳の男性グループでよりはっきりしていました。
◎男性で、 5 キロ以上体重が減少した人は、ガンによる死亡リスクが 27 パーセント増加して、心血管疾患による死亡リスクが 34 パーセント増加しました。
◎研究開始時に 50 代、 60 代の男性で、 5 キロ以上の体重減少は、ガン、心血管疾患による死亡リスクの上昇と関係していました。また、 40 代の男性では、ガンや心血管疾患以外の原因による死亡リスクが上昇しました。女性では、これらの関連は明らかではありませんでした。
◎一方、 20歳の時から 5 キロ以上体重が増加した男性は、総死亡リスクが 11 パーセント低下しました。女性では総死亡リスクに影響は見られませんでした。
◎体重が 10 キロ以上増加した人で見ても、男女とも死亡リスクに大きな変化はありませんでした。
◎また、 20 歳のときに肥満 (BMI 25以上) であったかどうかで分類して、その後の体重変化と総死亡リスクとの関連を調べた結果も、男性では、 20 歳のときの肥満の有無にかかわらず、その後の体重減少が死亡率のリスクを上昇させていました。また、男女とも体重の増加が死亡リスクを上昇させることはありません。
◎さらに、喫煙の有無や慢性疾患の既往の有無に関わらずに同様でした。
◎これまでに欧米の研究からは、成人以降の体重の増加はその後の死亡リスクと強く関連することと、体重減少もまた死亡リスクを上昇させることが報告されてきました。しかし、日本人において、 20 歳からの体重変化が将来の死亡リスクに対してどのように影響を与えるのか、これまではっきりした成績は示されていませんでした。
◎今回の研究からは、日本人では、欧米の研究のように 20 歳からの体重増加がその後の死亡率に影響を与えると言うことはほとんど認められませんでした。むしろ、体重減少は男女とも総死亡のリスクを上昇させ、さらに男性においては、ガンと心血管疾患による死亡リスクを上昇させるという結果になりました。
◎体重の減少が死亡リスクの増加につながる原因は、今回の調査からは明らかではありません。
◎ 20 歳のときの体重とその後の変化、特に体重減少は、健康管理をする上での重要な指標になるとこの研究者は述べています。
4/24/2009
関連:心臓の健康、ガン予防、生活習慣病、メタボリックシンドローム
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